交換留学生の派遣
本校からの派遣は平成24年度より、3月に計12名(内訳:英国へ男子4名及び女子4名の計8名、ドイツへ男女計4名)の生徒を派遣しております。平成26年度は、3月7日(土)から15日(日)までの日程で両国を訪問しました。その際の記録を写真とともにご覧ください。
なお、平成27年度より「SGH海外学習」として姉妹校を訪問し、歴史や文化に関する研究発表やディスカッションを行うと共に、現地企業や国際機関でのワークショップを行う予定です。
英国訪問
今年度の訪問日程は下記の通りです。
月日 | 訪問場所 | 内容 |
---|---|---|
3月7日 | 中部国際空港→羽田空港→ヒースロー空港 | 入国後ホームステイ先へ |
3月8日 | ホスト家庭 | 各ホームステイ先で生活 |
3月9日 | セント・ポールズ女子校→ロンドン市内視察 | 歓迎式典、授業、ナショナルギャラリー見学 |
3月10日 | セント・ポールズ女子校→オックスフォード視察 | 見学 |
3月11日 | セント・ポールズ女子校→市内見学 | バッキンガム宮殿、首相官邸、ロンドンアイ、大英博物館 |
3月12日 | セント・ポールズ女子校→ロンドン市内見学 | ロンドン塔、セント・ポールズ大聖堂 |
3月13日 | セントポールズ女子校→グリニッジ見学 | カティサーク号、海事博物館、海軍学校、天文台 |
3月14日 | ヒースロー空港 | ホームステイ先から空港へ |
3月15日 | 羽田空港着→中部国際空港着→豊橋 | 入国 |
3月9日セント・ポールズ女子校訪問
朝の集会で生徒代表2名が英語で豊橋と時習館高校について英語でプレゼンテーションをしました。自信をもって堂々とした態度で発表することができ、大きな拍手とお褒めの言葉を頂きました。
その後、セントポールズ女子校の先生による特別講義を受けました。アート、政治、ロンドンの歴史、女子教育についてと難し内容でしたが、わかりやすい英語で教えて頂きました。活発に質問に答えるなど生徒も意欲的に取り組むことができました。
午後からは地下鉄で移動し、ナショナルギャラリーの見学をしました。ガイドツアーに参加し、世界的な名画 についての講義を受けました。その後、2階建てバスでロンドン市内の町並みを眺めながら学校に戻りました。
3月10日オックスフォード訪問
デイトリップでオックスフォードを訪問しました。引率のポール先生がオックスフォード大学の同窓生でしたので特別にクイーンズ・カレッジの中に入れて頂き、普通は見学できない図書館を見ることができました。その後、オックスフォードの中心にある尖塔に上りあたりを一望する景色を楽しみました。
3月11日ロンドン市内見学
ウェストミンスター寺院
ビッグベン
大英博物館
ウェストミンスター寺院を訪れた後国会議事堂へ行きました。イギリスの議会制度と歴史、イギリス政治の仕組の概論を学びました。その後、ハウスオブコモンズ(庶民院)、ハウスオブローズ(貴族院)それぞれの議場を見学しました。実際にキャメロン首相が答弁する机や、エリザベス女王陛下が議会の開会を宣言する椅子などを間近に見て政治を肌で感じることができました。現在貴族院は廃止論や選挙への移行が議論されているそうです。
その後、テムズ川を渡ると背後にビッグベンがそびえ立つのが見え、その荘厳な姿に感動しました。
昼にはホストマザーに作ってもらったお弁当をテムズ川のほとりで食べ、ロンドンアイに乗りました。上空からロンドンの街を一望することができました。
大英博物館
最後に、大英博物館に移動し、世界中から集められた貴重な品々を鑑賞しました。
3月12日ロンドン塔見学
最初にロンドン塔を見学しました。建設当時のロンドンの様子や、要塞、宮殿、幽閉や処刑場、動物園などの様々な役割を担った建物の歴史や、そこで起こった残酷な歴史のエピソードをガイドツアーで学びました。
ロンドン塔はテムズ川のほとりにあり、川から侵入してくる外敵を監視し、防ぐための重要な要塞でした。今でこそロンドンの中心にありますが、当時はロンドンの境界を跨ぐ形で作られているとのことでした。ロンドン塔のすぐ横にはタワーブリッジがその美しい姿を見せています。
その後セントポール大聖堂を見学しました。ハウス・オブ・パーラメントもそうでしたが、世界史でならうような出来事がこの大聖堂であったり、このセントポール大聖堂もネルソン提督の墓や設計したクリストファー・レンの墓などもあるなど現在につながる歴史を実感しました。
セントポール大聖堂は建物の一番上まで上がることができ、その景色は雄大そのものです。少し時間に余裕があったので、テムズ川の対岸にあるテートモダンへ足を伸ばしました。現代アート専門の美術館で、ロスコやモンドリアン、ウォーホールなどの作品を鑑賞しました。今日は長い歴史と最先端の現代の両方を感じることができました。
3月13日グリニッジ訪問
7日目は少し足を伸ばしてグリニッジを訪れました。グリニッジは当時世界最速のティークリッパーとして名を馳せたカティサーク号が保存展示されていることで有名です。中には当時のお茶の輸出入の歴史や当時の船旅を思い起こさせるような展示がされていました。
また旧海軍学校もありそのチャペルはペインティッドホールと呼ばれています。なぜだか分かりますか?
よく見ると、写真の上部や左右に見える柱の装飾は実際に彫られているのではなく、描かれているからです。
グリニッジは世界標準子午線の起点としても有名です。チャールズ2世によって創設されたロイヤル・オブザーバトリーという国立天文台があり、初代のジョン・プラムスティード、二代目のエドモンド・ハレーらが正確な経度と時刻の測定の研究をし、その後グリニッジ子午線が本初子午線に設定されたのだそうです。
東半球と西半球を跨いで立つのはなんとも雄大な気分になります。グリニッジからはテムズ川をクルーズ船で遡ってウェストミンスターまで戻り、地下鉄で学校に戻りました。
3月14日帰国
ヒースロー空港から帰国しました。空港では一週間お世話になったホストファミリーとお別れをしました。またいつかイギリスに会いに来ることを約束してお別れしました。これから一路羽田に向かいます。
ドイツ訪問
月日 | 訪問場所 | 内容 |
---|---|---|
3月7日 | 中部国際空港→成田空港→ミュンヘン国際空港着 | 入国後ホームステイ先へ |
3月8日 | ホストファミリー | ホームステイ先で生活 |
3月9日 | オットー・フォン・タウベ・ギムナジウム校訪問 | 授業参加、生徒と交流 |
3月10日 | ニュルンベルク | 市内観光 |
3月11日 | ミュンヘン | ミュンヘン市内ガイドツアー、日本総領事館訪問 |
3月12日 | オットー・フォン・タウベ・ギムナジウム校訪問 | 授業参加 |
3月13日 | ダッハウ強制収容所 | 強制収容所見学 |
3月14日 | ミュンヘン国際空港→パリ・シャルルドゴール空港 | |
3月15日 | 羽田空港着→豊橋駅 | 帰国 |
3月8日ホストファミリーと共に
ホストファミリーも含め、皆でノイシュバンシュタイン城へ行ってきました。天気はとても良く、陽射しが暑いくらいです。
3月9日授業参加
オットー・フォン・タウベ・ギムナジウムを訪問し、英語、化学、生物、音楽などの授業に参加させていただきました。授業は基本的にドイツ語で行われますが、本校の生徒が理解できるよう、現地の生徒さんが英語で授業の内容を説明してくださいました。授業後はボウリングにて交流をしました。
3月10日アウクスブルク見学
本校生徒と現地生徒とで、アウクスブルクへ行って来ました。中世と近現代の建築物が共存する街並みを、オットー・フォン・タウベ・ギムナジウムのMayer-Tasch先生に案内していただきました。教会や市庁舎などの建物について、その歴史や建築様式などを詳しく説明していただきました。
3月11日ミュンヘン市内見学
オットー・フォン・タウベ・ギムナジウムのNürnberger先生に、ミュンヘン市内を案内していただきました。美しい教会や、中世の様子が未だに残る街並みに感動しました。また、在ミュンヘン日本領事館を訪問させていただき、副領事の與謝野様よりドイツにおける領事館のお仕事や、現在のお仕事に就かれるまでの経緯などを気さくにお話ししていただき、生徒たちにとって大変貴重な時間となりました。
3月12日授業参加
オットー・フォン・タウベ・ギムナジウムを訪問し、英語の授業をいただいて、日本のお正月についてプレゼンテーションをしました。その中で書道を紹介し、現地の生徒さんと一緒に書道を体験しました。最初は緊張していた生徒も、次第に積極的に現地の生徒さんと交流するようになり、大変良い経験となりました。
3月13日ダッハウ強制収容所見学
本校生徒と現地生徒とで、ダッハウ収容所へ行きました。戦争中の悲惨な様子が様々資料や映像から見て取れ、衝撃を受けました。改めて戦争について考えることができ、貴重な経験となりました。
3月14~15日帰国
3月14日(土):日中はそれぞれホストファミリーとの時間を過ごし、別れを惜しみつつ、18時20分の飛行機にて、ミュンヘンを出発し帰路につきました。
3月15日(日):ミュンヘンを出発し、パリを経由して10数時間、羽田国際空港に無事到着しました。そこから品川駅へ移動し、新幹線にて豊橋へ帰ってきました。さすがに新幹線の中では疲れも見えていましたが、全員で無事帰国でき、ひと安心です。