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平成26年度時習館SSH事業一覧

○ SSHとは

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)は、文部科学省の指定により、「先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進する」もので、本校は平成20年度から5年間の指定を受けた後、平成25年度から5年間の再指定を受けています。

○ 時習館SSHの研究開発課題と概要

科学技術創造立国日本に貢献できる人材の育成に関する研究開発  ~科学技術教育とグローバル教育の高いレベルでの融合を目指して~ 第Ⅱ期時習館SSHは、カリキュラム開発等による科学的リテラシーの育成、日英独3国の高校生による共同研究を軸とした国際性の育成、高大連携事業に基づく高大接続の研究、地域連携事業に基づく地域の理科・科学教育の活性化及び成果の普及を4本の柱として科学技術教育とグローバル教育の高いレベルでの融合を目指すものです。具体的な実践は「カリキュラム開発」「SSH特別活動」「SSH地域活動」の3つのカテゴリーに分類して実施します。

(1)カリキュラム開発 

全生徒を対象として理科・数学・英語・保健体育・教科「スーパーサイエンス」に多くの学校設定科目を設置してカリキュラムの研究開発・実践を行います。

(2)SSH特別活動

ハイレベルな科学・技術に興味・関心の強い生徒を対象とした「SS発展学習」、国際性の育成を目指す「SSグローバル」(科学技術人材育成重点枠として、全県的な規模での共同研究及び海外連携を行います)等の事業を展開します。

(3)SSH地域活動

地域の大学、高校、小中学校と連携した「地域SS豊橋技術科学大学講座」、「中学生科学実験講座」、「小学校教員理科実験講習会」等の事業により理科・科学教育の活性化を目指します。

○ 具体的活動項目

【科学技術コミュニケーション】

コミュニケーションの基本技能の習得、論理的思考力・情報活用能力の向上、プレゼンテーション技術の習得、科学技術に対する理解と造詣を深めること等をねらいとし、講演会・ディベート等を実施します。

【SS技術科学】

自然科学・科学技術に対する興味・関心の喚起、論理的思考力や問題解決能力・探究力の習得、科学技術の研究方法の理解、プレゼンテーション能力の習得、問題解決能力の育成等を目的とするもので、文系・理系を問わず、2年生全員が2日間豊橋技術科学大学において最先端の科学技術を体験し、その講座で学んだ内容をまとめ、発表します。

【SS探究】

3年間のSSHのまとめとして各自1つのテーマを選んで深く研究し、科学技術コミュニケーション等で身につけた論理的思考力・探究力・プレゼンテーション能力等の実践の場とします。

【SS総合理科】

1年次に、2年次以降の「SS理科」「SS技術科学」の基盤となり、類型選択・科目選択の参考となるよう、「化学」「物理」「生物」の基礎的内容で実施します。また、自然科学への興味関心を発揚することを目的として講演会を実施します。

【SS物理、SS化学、SS生物】

それぞれのⅠ・Ⅱ(基礎・本編)に相当する内容を再編し、スムーズな高大接続も視野に発展的な内容を含めて実施します。また、各科目ごとに、大学教授等を招き実験講座を実施し、最先端技術への興味・意欲の喚起を図ります。

【SS総合数学】

1年次に、数学の基礎知識・論理的思考力の習得、理科各科目の学習に必要な数学的知識の早い段階からの習得を目的として、中学からの接続も考慮しながら、「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学A」「数学B」の内容を再編成して実施します。また、数学的な興味関心の発揚を目的として講演会等を実施します。

【SS応用数学】

2年次の数学の学習において、理科の学習の進度も考慮しながら内容を再編成し、学習指導要領を超えて発展的な内容を体系的に扱います。理系、文系に対応した教材開発、探究活動を重視した幅広く応用的な学力を定着させる指導方法の研究開発を行います。

【SS発展数学】

3年理系を対象として、「数学Ⅲ」「数学C」の内容を再編成し学習指導要領を超えた内容、及び大学教養課程レベルの内容までを体系的に扱います。また、各自でテーマを見つけ発展研究レポートを作成します。

【SS健康科学】

健康に関わる深く幅広い知識を習得するととも健康を維持するための方策を身につけること、家庭・地域における健康増進を支える人材となることを目標とし、「①研究する ②発表する ③実践する」の授業スタイルで実施します。

【SSイングリッシュ】

科学技術に関わる活動に必要な英語を身につけることを目的とし、英語によるディスカッションのトレーニング、GTECの活用、自然科学に関する英語論文・評論・エッセイの購読等を行います。また、使える英語の習得を目指した講演会、オプションとして1日英語のみで過ごす「英語村」を実施します。

【SSグローバル】

科学技術人材育成重点枠として「国際性と実践的コミュニケーション能力を合わせもつ科学技術エキスパートの育成~英国及びドイツの高校生との科学技術交流~」の研究テーマのもと、本校の希望生徒が愛知県内の高校生とともに国内で様々な研修を積んだ後、3月に訪英し、ケンブリッジ大学等における研修、セント・ポールズ校における英国およびドイツの高校生との合同研究発表会を行うというものです。

【SSH成果発表会】

全校生徒および保護者・中学校教員の皆様を対象として、前年度におけるSSHの活動成果を報告することにより、本校SSHについての共通理解を深め、本年度の活動の指針とします。

【特別講演会】

全校生徒および保護者・中学校教員の皆様を対象として、SSH事業の意義を理解すること、自然科学の学習・研究に対する意欲を喚起すること、SSH事業を地域へ発信すること等を目的として、自然科学分野における著名な研究者等を招き講演会を実施します。

【大学・施設見学】

大学見学-1年夏期休業中に各自が希望する大学のオープンキャンパス等に参加します。東大コースについては希望者を募り引率します。

施設見学-1年夏期休業中に希望者を対象として三菱重工名古屋製作所等の見学会を実施します。

【SS発展学習】

探究力・科学的思考力の育成、論理的思考力の向上、技術・科学系大学への進学意欲の喚起、大学の授業へのスムーズな接続等を目指し、希望生徒が研究室に配属され高度な内容に関する講義・実験・実習を集中的に受講します。東京工業大学・名古屋大学において実施します。

【スーパーサイエンス部】

自然科学系部活動の活性化を目指して、物理部・化学部・生物部・地学部・数学部を再編しました。それぞれの分野におけるハイレベルな研究活動、各種発表会への参加を目指すとともに、各種SSH行事において中心的な役割を担っています。

【SSカルチャー】

芸術・文化の維持継承には最新の科学技術の応用が不可欠であることを学ぶとともにグローバル化に伴い必要となる日本の伝統的な芸術・文化の発信について学びます。

【中学生科学実験講座】

東三河地域の中学生の科学への興味・関心を喚起するとともに、自然科学における中高連携、本校生徒の指導力・プレゼンテーション能力の向上を目的として、本校スーパーサイエンス部員を講師として実施します。

【時習館SSHサイエンスカフェ】

東三河地域の高高連携・中高連携を視野に、中高生の科学への興味・関心を高め、科学的な見方や考え方を養うことを目的として、他校科学部等をゲストスピーカーに招き気楽な雰囲気で実施します。

【東三河小・中・高理科教員懇談会】

東三河地域における中高連携を促進するとともに、東三河の中・高理科教員の資質向上を目的として相互の授業参観、研究協議を実施します。

【小学校教員理科実験講習会】

理科を専門としない小学校教員の理科実験・観察の技能、指導力向上を目指して高校教員が講師となって実験講習会を行います。

【地域SS豊橋技術科学大学講座】

SSH事業を地域へ還元することを目的として、対象生徒を本校生徒だけに限定せず東三河地域の高等学校にも参加をよびかけ、豊橋技術科学大学において実験実習を行います。

【東三河海洋環境探究講座】

名古屋大学大学院理学研究科付属臨海実験所、愛知県水産試験場、県立三谷水産高等学校の協力の下、三河湾の内外をフィールドとして、海洋環境が健全に保たれる仕組みについて学び、海洋環境に関する理解を深めます。東三河地域の高等学校にも参加をよびかけます。

【東三河サイエンス・テクノロジー発表会】

普通科職業科を問わず東三河の各県立高校が一同に会し、課題研究、部活動等さまざまなサイエンス・テクノロジーに関する活動の成果を口頭発表やワークショップ等の形で発表し、学科を越えた交流を図ります。また、大学教授等による講演を行い、自然科学や科学技術に対する意識を発揚します。東三河地域の中学校にも参加を呼びかけます。

【高校生科学実験講座】

東三河地域の科学に関する意識を高めることを目標として、東三河地域の高校生を対象に、時習館高校の理科教員が講師となり、発展的な科学実験を行います。

【東三河・浜松地区高大連携協議会】

東三河地域にある大学・短期大学と全県立学校による高大連携協議会を設置し、本地域における高大連携事業計画の推進と実施の円滑化を図ると同時に、成果の拡大と普及を図ります。


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平成26年度SSH重点枠(SSグローバル)事前研修の内容等

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SSH特別講演会

1 日  時  平成26年10月31日(金) 14時00分~16時00分

2 会  場  愛知県立時習館高等学校 体育館 (豊橋市富本町)

3 講  師  東京大学大学院工学系研究科

エネルギー・資源フロンティアセンター教授

加藤 泰浩 氏

4 プロフィール

東京大学大学院工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンター教授。1961年埼玉県生まれ。85年東京大学理学部地学科卒業。90年同大学大学院理学系研究科博士課程(地質学専攻)修了。理学博士。日本学術振興会特別研究員、山口大学理学部助手、米国ハーバード大学客員研究員、英国ケンブリッジ大学客員研究員、東京大学大学院助教授、准教授を経て、現在に至る。海洋研究開発機構(JAMSTEC)招聘上席研究員も兼担。

5 研究紹介グローバル物質循環・環境・資源<東京大学ウェブページより>

◆レアメタル・レアアース資源や有用金属資源の成因の解明

日本の最先端産業を支えているレアメタル・レアアース資源や有用金属資源がどのように生成し濃集したのか、そのメカニズムを解明する研究を行っています。こうした有用元素資源は、地球表層の物質循環により生成されているので、資源の成因の解明は地球の物質循環を解明することにもなります。特に次世代の資源として、海底鉱物資源や宇宙資源を重点的に研究し、日本の産業界に貢献したいと考えています。


◆グローバル環境変動の解明(全地球史解読)

地球が誕生して以来46億年の間に、地球表層環境がどのように変動してきたのかを解明したいと考えています。地球表層で堆積した堆積物(堆積岩)に残された地球化学的証拠(微量元素濃度やSr、Os同位体など)を解読し、さらに海底に噴出した火山岩と海水との化学反応やそれに伴う物質収支を考察しています。世界各地に野外調査に出かけ、世界最古の地質体から現在の海まで、幅広く研究しています。


◆地球温暖化メカニズムの解明と対策

過去の地球環境変動を復元することにより、現在の地球温暖化のメカニズムを解明する研究を行っています。特に大気-海洋系の二酸化炭素濃度の上昇に対して、固体地球がどのように応答しているのか、つまり地球が本来どのような自律システムを機能させて大気-海洋系の二酸化炭素濃度をコントロールしているのかを解明したいと思っています。また具体的な温暖化対策として、海洋地殻中に二酸化炭素をシンクさせることを提案しています。


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