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SSH事業

東三河高大連携協議会

我が国においては、大学全入化時代を迎えるなか、高校卒業生のうち５０パーセントを超える生徒が大学、短期大学へ進学している。 一方、各種調査によれば、専門分野を学ぶうえで必要な学力を身につけないまま、また大学で学ぶことへの確固たる目的意識や将来への展望を持たないまま進学する者の増加が指摘されている。 大学においても学生の学力、学ぶことへのモチベーションの低下が重大な課題として浮上しているといわれ、そのことも考えあわせると、現在の状況は将来、我が国の社会基盤を揺るがすことにもなりかねない大きな問題をはらんでいる。

その中で、生徒の学習および自分の将来への意識を明確化し、高校から大学への接続を円滑化することを目的とした「高大連携」が注目されている。 東三河地域においてもすでにさまざまな形で大学と高校との連携事業が実施されており、成果を上げつつある。

しかしながら、各学校間で実施されているため、大学、高校双方の負担が大きいと同時にその成果が外部には見えにくいという問題がある。 現在の状況が第1段階とすれば、第2段階として、事業の成果を地域全体に普及すること、学校の枠を超えて活動することによって、生徒がお互いに刺激し合い、より大きい成果を上げることが期待される。

こうした観点から東三河高大連携協議会を設立し、東三河地域における高大連携事業計画とその実施の調整を行い、事業の円滑化を図ると同時に事業成果の拡大と普及を目指したい。