時習館SGHの概要
1 SGHとは
SGH(スーパーグローバルハイスクール)は、文部科学省の指定により、「グローバルな社会 課題を発見・解決できる人材や、グローバルなビジネスで活躍できる人材の育成」をめざすもので、 本校は平成27年度から指定を受けています。
2 時習館SGHの研究開発名
「日英独高校生の国際シンポジウム等によるグローバル・リーダーの育成」
3 時習館SGHの研究開発の概要
本校の「自ら考え自ら成す」の精神を実践し、「問題発見・解決力」「論理的思考力・批判的思 考力」「英語による説得力のあるプレゼンテーション能力」「異文化を理解する力」等の国際的素 養を身につけた、日本の未来を創造的に描くことができるグローバル・リーダーの育成をはかる。 課題研究テーマを「共生社会と教育」「歴史と文化」「経済発展と環境」「国際政治・外交」「日 本の貢献・国際協力」の5分野に設定し、以下の内容で実施する。なお、「SGH海外学習」を実 施するにあたっては、日本及び日本を取り巻くアジアの現状と課題についての理解を深めた上で、 日英独高校生の人文科学、社会科学に関する共同研究に取り組む。

①「カリキュラム開発」 ・学校設定科目の設定 ②「SGH発展学習」 ・国内の大学・企業等と連携 ③日本及び日本を取り巻くアジアについての探究活動 ④「SGH海外学習」 ・英国・ドイツの姉妹校との『日英独高校生による人文科学・社会科学に関する国際シンポジウム』 ・海外研修 ・海外の大学・国際機関・企業との連携 ⑤「SGカルチャー」「SGH特別講演会」 |
(※ 今後の予定先等も含む)
(1)カリキュラム開発
【SGアジア探究】
「アジアにおける日本」の立場を理解するための基礎知識を習得し、5つの課題研究テーマの中 からテーマを設定し、グループごとに課題研究に取り組み、プレゼンテーションを実施・発表する。
【SG国際探究】
1年次に学習した「SGアジア探究」の成果を踏まえながら、広く「世界の中のアジア及び日本 を知る」という観点で、5つのテーマの中から課題研究に取り組む。
【SGグローバル社会探究】
1・2年次の内容を踏まえ、各自が明確な職業観を身につけ、それぞれの進路に応じて課題を設 定し、グローバル社会の中で果たすべき役割について探究する。
【SS&SGロジカルシンキング・コミュニケーション(LTC)】
論理的思考力・批判的思考力を養い、課題研究の内容を説得力あるものにする。グループ討議を 効率的に運営する能力を身につけ、グループでの探究活動が円滑に行えるようにする。情報発信力 の向上をはかり、効果的で説得力のある課題研究成果の発表ができるようにする。
【SS&SG English for Social Purposes(ESP)Ⅰ・Ⅱ】
表現活動を通して英語圏の歴史や文化、環境、共生社会等について考察し、課題研究テーマの適 切な設定や理解の深化につなげる。グローバルな課題等についてディスカッションを行い、異文化 理解力の育成・向上をはかる。
【SG日本文化探究Ⅰ・Ⅱ】
学校設定科目として開発し、日本や他国の伝統文化に関係する評論、小説や古典を読むことで、 日本の伝統や文化を理解する。ディベートやプレゼンテーション等を通して日本の伝統や文化を的 確に発信、受信できるようにする。
(2)SGH発展学習
【国内の大学、企業、国際関連機関との連携】
大学や企業と連携し、グローバルな課題に対する理解を深め、国際舞台で活躍する企業人として の心構えや「論理的思考力」等を育成する。また、国際関連機関との連携を通して、日本がグロー バル社会で果たすべき役割・任務を探究する。
【大学の留学生との連携】
大学の留学生等との意見交換を継続的に行い、グローバルな課題に対する理解を深める。また、 課題研究の実施過程において、指導・助言を受ける。
(3)SGH海外学習
【海外研修】
交流実績のある英国・ドイツを訪れ、現地の大学・国際機関、企業等での課題研究テーマに関す る講義やフィールドワーク・ワークショップ、さらに姉妹校での課題研究成果の発表を通して、次 年度の探究活動に結びつけるとともに、平成28年以降、本校で開催の「日英独高校生による国際シ ンポジウム」の充実をはかる。
また、平成28年度よりマレーシアのペナン州を訪れ、現地の高校・企業・国際関係機関等での課題研究テーマに関する講義やフィールドワーク・ワークショップ、現地の高校生とのディスカッションを通して、アジアの中の日本を知り、課題研究テーマの理解を深める。そして、次年度の探究活動に結びつける。
【事前研修】予定表
課題研究テーマの一つである「歴史と文化」について、段階的かつ集中的に専門家や外部講師等 を招いて講義や個別指導を行い、グローバル・リーダーとして必要な「課題の発見・解決力」「異 文化を理解する態度と能力」「英語で発信する能力」等を育成する。そして、英語による「イング リッシュアセンブリー」での発表や、「日英独高校生による国際シンポジウム」での提案・ディス カッション、「海外研修」での課題研究成果の発表ができるための素養を身につける。
【日英独高校生による国際シンポジウムの開催】
姉妹校であるセント・ポールズ校、セント・ポールズ女子校(いずれも英国)、オットー・フォ ン・タウベ・ギムナジウム(ドイツ)の3校から10月に短期交換留学生が本校に来校する。その機 会に開催し(平成28年度)、1・2年次に取り組む課題研究テーマに基づいたグローバルな共通課 題を英語で実施で提案、ディスカッションすることで、課題研究テーマへの理解を深める。
(4)SGカルチャー
大学・研究機関、企業等の専門家や外部講師による講義や指導を受けて、フィールドワークを行 い、課題研究テーマに対する関心・意欲を高め、探究的な学習を深める。
(5)SGH特別講演会
専門家や外部講師を招き、探究的な学習に対する意欲を喚起させ、グローバルな課題やビジネス に対する理解を深める。
(6)その他
【部活動】
「英語部」を「外国語部」に改編し、外部講師の協力も得てグローバル社会で活躍できる資質を 育成する。「歴史部」を新設し、主に日本とアジア諸国との歴史的な関係を学び、アジアにおける 日本の適正な歴史認識を持たせる。
「SGH 海外学習 英国・ドイツ・マレーシア研修」国内研修及び事前研修予定表
【国内研修】
回 | 月・日 | 曜 | 時間 | 内 容 等 |
【研修スタートまでの課題】 ・必要な情報をできるだけ多く収集し、スムーズに発表原稿の執筆ができるようにする。 ・「日本人らしさ」とは何か、各自で考えておく。 |
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① ☆ |
6月14日 | 火 | 16:30~18:30 | ・オリエンテーション ・海外研修参加生徒選考(1) – 第1回英語力測定テスト |
② | 7月12日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・English Assemblyに向けた課題研究 (1) グループワーク 講義:「研究の仕方、論文の書き方について」 |
③ | 8月9日 | 火 | 13:30~16:30 ALT 2名 | ・English Assemblyに向けた課題研究 (2) 講義:「効果的なポスターについて」 |
④ | 9月27日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・10/18 トークセッションに向けて 講義:「ディスカッションの仕方について」 ディスカッション「国民性」「グローバル人材」他 |
☆ | 10月14日 | 金 | 14:00~18:00 | ・海外研修参加生徒選考(2) – 英語面接、グループディスカッション(日本語) |
⑤ | 10月18日 | 火 | 16:30~18:00 | ・交換留学生及び引率教員のトークセッション トピック:「日英独3ヶ国の国民性について」 |
⑥ | 10月25日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 | ・English Assemblyに向けた課題研究 (3) 講義:「効果的なポスター発表の仕方について」 |
☆ | 10月28日 | 金 | 16:30~18:00 | ・海外研修参加生徒選考(3) – 第2回英語力測定テスト |
【11月上旬】海外研修(マレーシア)参加生徒 発表 ・参加生徒は下⑦~⑪ の研修に加え、11月中旬から渡航まで別途事前研修を行う。 ・訪問国に関する学習、旅行社からの説明会なども随時行う。 |
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⑦ | 11月1日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 | ・English Assemblyに向けた課題研究 (4) ポスター発表練習、ALTによる個別指導 |
⑧ | 11月15日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・English Assemblyに向けた課題研究 (5) ポスター発表練習、ALTによる個別指導 |
⑨ | 11月22日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・English Assemblyに向けた課題研究 (6) Assembly本番を想定したポスター発表練習 |
⑩ | 12月13日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・English Assemblyに向けた課題研究 (7) Assembly本番を想定したポスター発表練習 |
⑪ |
12月17日 予定 |
土 | 9:00~16:30 午前 ALT 2名x2h 午後 留学生20x3h |
・English Assembly(国内研修最終回) 参加者:国内研修参加者全員40名程度 内容 午前:異文化理解に関する講演、ディスカッション 午後:課題研究ポスター発表、まとめ |
【12月19日(月)】海外研修(英国・ドイツ)参加生徒 発表 ・参加生徒は、次の研修までに、自分の研究をより深化させておく。 ・訪問国に関する学習、旅行社からの説明会なども随時行う。 |
【事前研修】
回 |
月・日 | 曜 | 時 間 | 内 容 等 |
以下①②は海外研修(英国・ドイツ・マレーシア)参加生徒のみ(事前研修) | ||||
① | 12月20日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・科学三昧inあいち2016に向けたポスター発表練習 海外研修参加者17名 |
② |
12月27日 | 火 | 9:30~16:30 | SSH/SGH合同研修 ・あいち科学技術教育推進協議会 科学三昧inあいち2016 於岡崎カンファレンスホール 海外研修参加者17名 課題研究のポスター発表 |
マレーシア研修(1月15日~21日 予定) ☆研修中に報告書作成、帰国後に報告書提出 | ||||
以下③~⑨は海外研修(英国・ドイツ)参加生徒のみ(事前研修) | ||||
③ | 1月17日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・海外研修オリエンテーション、校長講話 ・姉妹校での発表に向けた課題研究 (1) 講義:「パワーポイントを用いる発表について」 スライド作成 |
④ | 1月24日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・姉妹校での発表に向けた課題研究 (2) スライド作成 |
⑤ | 1月31日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・姉妹校での発表に向けた課題研究 (3) スライド作成 |
⑥ | 2月7日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・姉妹校での発表に向けた課題研究 (4) 発表練習 |
⑦ | 2月14日 | 火 | 16:30~18:00 ALT 2名 |
・姉妹校での発表に向けた課題研究 (5) 発表練習(英・独別) |
⑧ | 2月28日 | 火 | 14:00~18:00 ALT 2名x3h (14:00-17:00) ALT 1名x1h (17:00-18:00) |
・姉妹校での発表に向けた課題研究 (6) 発表練習(英・独別) ・17:00~ ドイツ文化研修(ドイツ渡航者のみ) |
⑨ | 3月3日 | 金 | 15:30~18:00 | ・姉妹校での発表に向けた課題研究 (7) 最終発表練習、模擬ディスカッション(英・独合同) ・海外研修直前指導 |
英国・ドイツ研修(3月中旬) ☆研修中に報告書作成、帰国後に報告書提出 |