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平成28年度SSH実施報告

スーパーサイエンスハイスクール研究開発実施報告書

事業リスト



LTC (ロジカルシンキングコミュニケーション)

LTCでは、コミュニケーション基本技能の習得、論理的思考力・情報活用能力の向上、プレゼンテーション技術の習得、科学技術に対する理解と造形を深めることなどを目標にさまざまな学習をしています。昨年度からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に加え、SGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されました。異文化を理解し国際的な素養を身につけ、日本の未来を創造的に描くことのできるグローバルリーダーを育成するため、今年も国内外で活躍する講師を招き講演を行う予定です。

《 野外活動 》

6月、県民の森へ出かけ、 バーベキューを楽しみ、規律ある集団行動を身に つけることを目的に、ク ラスの親睦を深めました。

野外活動を円滑に進めるために、ファシリテーションスキルを学びました。グループでそれぞれの役割について考え、リーダーを中心によく「話し合い」をし、野外に向け計画を立てました。それぞれの役割が明確になり、より活発で充実した野外活動となりました。

「来たときよりもきれいにして帰る」をモットーに、ゴミ出さないように工夫していました。


《 ディベート 》

ディベートとは、「議論を戦わせる競技」です。

ディベート甲子園のルールに則った基本的なルールを学ぶことで、客観的・批判的・多角的な視野を身につけられるようにします。学年末に各クラスでディベートを行いますが、まず、時習祭でディベート大会に参加できるようにディベートの基本を学びました。シナリオを使いディベートを練習、肯定側・否定側に分かれ、チームの中で立論・質疑・反駁などを経験します。さらに審判(ジャッジ)を通して、ディベートで大切な客観的な議論の方法を身につけて行きます。

《 折り紙ヒコーキ大会 》

高校生になって折り紙ヒコーキなんて!と思った生徒も多かったようです。

各自、試行錯誤を繰り返して、遠くに飛ばせるように重心や形、風の抵抗なども考えて、1番飛ぶ飛行機をグループで制作しました。紙ヒコーキ大会は、クラス予選を行い、代表グループによるクラス対抗で飛行距離を競いました。

簡単に折れる紙飛行機ですが、目的・手段・方法を変えると、紙飛行機ひとつでも無限に可能性が広がります。折り方1つで、かなりの飛距離が実現できるおもしろさがありますし、また滞空時間を考えて作ると、かなり長い時間飛ばすこともできます。


《 本の帯をつくろう!》

小論文や作文に必要なのは自分自身の「引き出し」と「広い視野」です。自分の引き出しを増やすのに読書は欠かせません。

さて、本を選ぶときみなさんは何に興味をもちますか?何で本を選びますか?

ポスター。カバー装丁。どこでしょうか?本にはみんなが手にとってくれるよう、さまざまな工夫がしてあります。この夏読んだ本を紹介するひとつの手段として、本の帯を自分で作ってみましょう!


生徒制作の「本の帯」

図書館の本にあわせて各自のイメージで作りました。


学校設定科目「SS技術科学」

本校では、10年前から、理系・文系を問わず科学技術研究の一端に触れることが、視野を広め、探究心を育成する上で重要であるという観点から、豊橋技術科学大学と連携し「豊橋科学技術大学実験実習講座」を実施してきました。これは、2年生全員が、豊橋技術科学大学において大学レベルの講義・実験・実習を体験し、その成果を、同大学の教官や大学院生のアドバイスを受けながら、まとめ・発表会準備(予稿集作成、パワーポイントスライド作成)を行った後、プレゼンテーションを行うというものです。

SSHの指定に伴い、平成21年度より、実験実習講座を2日間に拡大し、「SS技術科学」として実施しています。


≪本年度(H28年度)開講講座一覧(敬称略)≫

1金属の缶を作ってみよう ー金属は形を大きく変えるー教授森 謙一郎
准教授安部 洋平
2トライボロジーの世界を体験しよう ー油やグリースを使えないところでものを滑らすには?ー准教授竹市 嘉紀
教授足立 忠晴
助教石井 陽介
3ロボットの動作原理を学ぶ教授内山 直樹
准教授佐野 滋則
助教阪口 龍彦
4Raspberry Piを用いた環境計測システムの構築助教秋月 拓磨
5半導体イオンイメージセンサによるイオンの観察准教授服部 敏明
6リチウムイオン電池用電極材料の特性評価教授櫻井 庸司
准教授稲田 亮史
助教東城 友都
7光のコヒーレンシーって何? ――光量子の世界を覗いてみよう――准教授村上 裕二
助教岩田 達哉
助教山根 啓輔
8ワイヤレスパワーでLEDを光らせる実験教授大平 孝
助教宮路 祐一
助教坂井 尚貴
9コンピューター和算「塾」 和算+情報=デザイン力教授石田 好輝
10DNA暗号文でメールを書いてみよう!教授高橋 由雅
助教桂樹 哲雄
11コンピュータに作曲者を判定させよう教授梅村 恭司
12カメラで物体の形状を計測する准教授金澤 靖
13身近な物質の結晶化とX線構造解析教授伊津野 真一
准教授原口 直樹
助手藤澤 郁英
14最先端超伝導薄膜磁気センサの技術教授田中 三郎
准教授有吉 誠一郎
15触媒活性を持つRNA(リボザイム)を作る講師梅影 創
16建物の振動入門准教授松井 智哉
17建物における空気の流れを可視化する教授松本 博
教授都築 和代
助教鍋島 佑基
18ナノ物質(粉末)の集積化技術教授武藤 浩行
19学びたいと思わせる e-Learning 教材の開発教授井佐原 均
助教上野 未貴

《昨年度(H27年度)実験実習講座実施風景》

【豊橋技術科学大学 大貝彰副学長】

 

《過年度(H27年度)実験実習講座生徒感想》

・一番印象に残ったのは、国土作りの課題についての話題で、バーゼル市の人口分布の面積と豊橋市のそれを示し、さらに人口の大きさも示して、豊橋市の都市としての効率の悪さを示すやり方のことです。ただ見ただけで分かるのでとてもうまい手法だと思いました。

・まず今回のような経験は普通なら味わえないものです。ましてや設備が充実した施設で実験するなどなおさらできません。このような新鮮な体験をこの時期に得たことは、必ずこれから役立つと思います。また普段触れない分野にかかわったことで、自分の中の世界が広がったことは有意義だったと思います。こちらもまた貴重な経験だったと思える理由です。時習館に来てよかったと思える講座でした。


《過年度(H27年度)成果発表会実施風景》




・実際に自分でパワーポイントでまとめて話すのはとても難しいなと思いました。人に分かりやすく伝えるにはいろいろ説明したいけど、パワーポイントの枚数や時間の制限などがあるので、何を説明して何を説明しないのか、どの結果を大事にするのかが重要だと思いました。

・自分が思っていた以上にクラスメイトのプレゼンの上手さや堂々とした態度に刺激を受けました。この発表会を通じて、そういった能力の大切さを強く感じました。社会に出てからこういった機会が多くなると思うので意識向上につながるいい経験になったと思います。

・全ての発表を聞いて、共通してあったのが、どの研究も今後社会のためになるものだということです。自分の知らないところで様々な研究が行なわれていて、化学だけでなく、物理、数学などの研究に興味を持てて、自分も大学に進学してそういうことをやってみたいと思えるようになりました。大学を知る機会になったし、自分について考える機会にもなりました。

・みんなそれぞれ興味深い研究をしていて、もっといろんな研究に参加してみたいなぁと思いました。素人に分からない説明、自分の頭の中だけで完結している発表が見られる中、そうでない何を伝えたいかがはっきりしている良い発表もありました。時習館だからできた事だと思います。


小学校教員理科実験講座

東三河地区の理科を専門としない小学校教員を対象とした、理科実験講習会を実施しました。東三河地区の理科教育の活性化を目指しています。

《日時》  平成28年 7月22日(金) 13:30~16:10

《講師並びに実験講座》

  
物理分野 愛知県立時習館高等学校教諭山﨑 安記
化学分野 愛知県立時習館高等学校教諭奥 慎伍
生物分野 愛知県立豊丘高等学校教諭舩戸 純子
地学分野 愛知県立豊橋工業高等学校実習教員柘植 芳之
 

《実験風景》

  

物理講座

化学講座

生物講座

地学講座



参加者アンケート》

(1) 今回の実験講習会に参加されたご感想はいかがでしたか。
  1.たいへん参考になった。32人
  2.少し参考になった11人
  3.あまり参考にならなかった。0人
  4.全く参考にならなかった。0人
(2) このような理科教育に関する小学校-高等学校の連携についてどのようにお考えですか。
  1.今後もおこなうべきである。41人
  2.おこなう必要はない。2人

《参加者感想》

・デンプンの分解で温度の調節が大変微妙であることがよくわかった。

・5年生の担任なので大変参考になりました。実験が楽しいと思えるように努力していきたいです。

・楽しい実験がたくさんあって面白かったです。

・多くの準備をしていただき本当にありがとうございました。それだけにひとつひとつの分野をもっと時間をかけて実験したいです。

・子供の自由研究にも使えそうだなと思いました。

・教科書に沿ったものをしていただいて実践につなげれそうでありがたいです。

・これまで理科の実験をやったことがなかったので参考になった。高学年担当になったらぜひやってみたいと思う。器具の使い方、名称など思い出せた。実験は準備がものすごく大変という思いがあったが、楽しかったのでぜひ小学生にも伝えたい。

・理科の実験は身近なもので出来るということがすごい印象に残りました。とりあえずやってみる、さわってみるということが大切なんだと思いました。子供たちに理科の面白さを伝えるためにはまず教員自身が実験好きになることが第一歩だなと思いました。

・色々な実験ができてとても楽しかったです。昨年も参加しましたが、違う内容でとても良かったです。来年も参加したいです。

・教科書を読んで指導する難しさを感じていましたが、今回の講習はとても良い勉強になりました。身近なもので代用できるということが驚きでした。


東三河海洋環境探究講座

平成20年度より実施している東三河海洋環境探究講座(SSH中核的拠点育成プログラムにおける事業の一つ)の成果を踏まえ、平成28年度も東三河海洋環境探究講座(SSHにおける事業の一つ)として実施する。

昨年度と同様に、三河湾・伊勢湾との比較を行い、海洋環境を学ぶ機会とする。

《日程》

 

(1) ウニの受精・発生観察実習 名古屋大学大学院理学研究科付属臨海実験所(鳥羽市菅島)

平成28年7月21日(木)

1) 【実習】磯採集と分類実習

2) 【実習】ウニの受精観察・発生観察・夜光虫観察

平成28年7月22日(金)

1) 【講義】「生物の進化と最も祖先的な多細胞動物である海綿動物の分類、進化、生態、多様性」 講師:特任助教 伊勢優史

2) 【実習】ウニの発生観察(幼生観察)観察記録まとめ、総合討論

参加者 高校生21名(男10名、女11名) 時習館高校教員2名

※参加高校 豊橋東、豊橋南、豊丘、新城東、小坂井、瑞陵、時習館

 

(2) 洋上実習 三河湾~伊勢湾~三河湾

平成28年7月27日(水)

県立三谷水産高等学校実習船「愛知丸」に乗船、竹島埠頭出港

【実習】環境指標調査、採水、プランクトンの観察、アサリの水質浄化実験

参加者 高校生22名(男20名、女2名) 時習館高校教員2名

※参加高校 豊橋東、豊橋南、豊丘、新城東、小坂井、瑞陵、時習館

《実施風景》

(1) ウニの受精・発生観察実習

磯採集

分類実習

ウニ受精発生観察実習

ウニ(タコノマクラ)

ウニ胚

集合写真

《実施風景》

(2) 洋上実習 三河湾~伊勢湾~三河湾

アサリの水質浄化実験

底質調査

水質調査

船上の様子

船内講義「三河湾の環境」

集合写真

《参加生徒感想》

・タコノマクラが受精し、分裂を繰り返していく様子を実際に自分の目で見て体験することができたのでよかったです。いつもの高校の授業では見ることがないウニが発生していく様子がとても興味深かったです。また、実験室の見学で、大学院の実験の様子や本格的な実験器具を見ることもでき、とてもいい経験になりました。

・今回の講座で最も印象に残ったのは、ウニがハッチアウトする瞬間です。着々と細胞分裂が進み、少しずつ外に出る準備を整えて、いよいよはじまると言うときには、15分ほどの間、一切顕微鏡から目を離さず、何も見逃すまいと食い入るように見てしまいました。他の人が続々と「出てきた」というのを聞きながら、今か今かと待って、ついに受精膜を残して泳いでいったときは、感動しました。

・海綿という生物は初めて聞いたのですが、ガラスでできていたり、スポンジになったり、何百年も生きられたり、生物なのに生物ではないみたいでとても面白いものだと思いました。まだ分からないことが多いそうなので、これからそれを調査していったりするのは、大変だけど楽しそうでいいと思いました。海綿のさらに不思議な特徴が分かるか、楽しみです。

・海についてあまり知識がありませんでしたが、水質検査などをどのようにして行うのか、また、何のために行うのかなど、とても勉強になりました。干潟を人工的につくるなど海をきれいに、また海の生物が住みやすいようにダムから砂を持ってきたりといろいろと工夫がされていることが分かりました。また、顕微鏡を使った微生物の観察では、学校でみる池や川からとってきたものよりも動いていたり、多くの種類がみられたりとても面白かったです。操縦室ではいろいろな機械があり、どれがどの数値を表しているのか細かく説明してもらえました。

・今回の講座を受けて、海底の酸素量の低下は早く解決しないといけないと感じた。そのためには、干潟を増やすこと、アサリやアオサを増やすことが重要だと言うことが分かった。プランクトンの異常発生である赤潮、それにより海底の酸素量の低下が引き起こす苦潮などは、アサリやアオサがきれいにしてくれるということなので、よりいっそうアサリやアオサを増やし干潟をつくる活動が必要だと感じた。豊かな海を守るために海を埋め立てるだけではなく干潟も守っていこうと強く思った。


三菱重工見学会

研究施設を見学し、先端的な科学技術を学ぶとともに、自然科学・科学技術への興味・関心を喚起し、高度な内容の研究に対する意欲を高めることを目的としています。

《日時》  平成28年 8月1日(月) 13:00~15:00

《実験風景》

《参加者アンケート》

(1) 三菱重工見学は意義のあるものでしたか。
  1.大変有意義であった。 30人
  2.どちらかといえば有意義であった。   6人
  3.あまり意義がなかった。  0人
  4.全く意義がなかった。  0人
(2) 三菱重工見学は今後の進路の参考になりましたか。
  1.とても参考になった。 20人
  2.どちらかといえば参考になった。 14人
  3.どちらかといえば参考にならなかった。  2人
  4.全く参考にならなかった。    0人

《参加者感想》

・進路を決めるきっかけとなった。

・今まで宇宙産業にあまり興味がなかったが、面白い産業だという新しい気づきがあって楽しかった。

・ 今まではあまり興味のない分野だったが、今回の見学を通して興味を持つことができました。また新しい発見もたくさんあって、良い経験ができました。

・今回の見学を通して自分が思っている以上に多くの人が関わっているんだなぁと感じました。自分自身の教養を深めることができたのでよかったです。

・年に4つしか作れないロケット、責任重大だと思った。少人数で作るしかないことや、一人で100個くらいの仕事を掛け持ちすることは大変なことだと思った。この星に確かな未来を、地球に住んでいる人たちの将来を明るくしたい。

・以前から宇宙やロケットに興味があったので、実際にロケットを製造している様子を見ることができ、とても有意義な時間でした。

・海上自衛隊が使用していたヘリコプターにたくさんの工夫や気遣いがあることを知り、とても興味深く、今日それらを知ることができ本当によかったです。質疑応答で言われていた「一人一人が正確にやらなければいけない責任がとても大きい」という言葉が印象に残っていて、これはきっと他の事にも言えることなんだろうと思い、心から今日の経験をいかしていきたいと思う。

・ わたしは将来宇宙関係の職に就きたいと考えています。三菱重工で働かれている方々の姿は、私の想像以上でした。また、一つのロケットを打ち上げるのに何人もの人々の努力や苦労が詰まっているのだと感じました。

・ たくさんの部品が複雑に絡み合ってできていることを知りました。その一つ一つの部品が正常に機能しないとできないということは大変なことだと思いました。ロケット、航空機は奇跡のようなものだと思いました。

・ 実際に働いている方から詳しいお話を聞くことができてよかったです。車でも機械で作っているイメージがあるのに、ロケットは100万個もの部品があるのに手作業の部分があると聞いて驚きました。


東京大学見学会

《目的》

東京大学の構内を見学することにより、進路選択の一助とする。また、国立科学博物館等を見学することで、科学技術に関する興味・関心を高める。

《日程》

平成28年8月5日(金)

 

《概要》

本校の卒業生であり現在東京大学に在学中の学生11名の案内によるキャンパス内の見学を行った。その後上野に行き、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京国立博物館の見学を行った。

《集合写真》

《参加者アンケート》

(1) 大学見学は意義のあるものでしたか。
  1.大変有意義であった。 44人
  2.どちらかといえば有意義であった。9人
  3.あまり意義がなかった。 1人
  4.全く意義がなかった。 0人
(2) 大学見学は志望校決定の参考になりましたか。
  1.とても参考になった。 17人
  2.どちらかといえば参考になった。31人
  3.どちらかといえば参考にならなかった。4人
  4.全く参考にならなかった。 2人
(3) 「国立科学博物館」見学は意義のあるものでしたか。
  1.大変有意義であった。 21人
  2.どちらかといえば有意義であった。16人
  3.あまり意義がなかった。 5人
  4.全く意義がなかった。 0人
(4) 「国立西洋美術館」見学は意義のあるものでしたか。
  1.大変有意義であった。 10人
  2.どちらかといえば有意義であった。14人
  3.あまり意義がなかった。 0人
  4.全く意義がなかった。 0人
(5) 「東京国立博物館」見学は意義のあるものでしたか。
  1.大変有意義であった。 9人
  2.どちらかといえば有意義であった。13人
  3.あまり意義がなかった。 1人
  4.全く意義がなかった。 1人


《参加者感想》

・ 大学という所に初めて入ってみて、とても広くてびっくりした。将来このような所で勉強できるように頑張っていきたい。

・案内してくれた先輩と話すことができたのがよかった。

・できれば建物の中も見学したかった。

・現役の学生の話を聞くことで大学をより身近に感じた。

・大学だけでなく、東京の街の様子も見れてよかった。

・時習館卒業生なので親しみやすく、移動中にたくさんお話しすることができ、とても有意義な時間を過ごすことができた。

・時習館高校からあのようなすばらしい大学へ何人も行っていてすごいと思うと同時に、自分も恵まれた環境にいるのでもっと頑張らなければいけないと思った。

・大学生の先輩から大学のこと、受験のこと、高校でのことなどを聞くことができてよかった。

・その大学の学生でも関わりのない建物がたくさんあるというぐらい、大学はとても大きく、様々な施設がある所だということを知り、驚いた。

・生協の売店や学生食堂を利用することができて、大学で学ぶこと以外の学生生活の一面を感じることができた。


東三河サイエンステクノロジー発表会 -時習館科学の日-

東三河地区のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)実施校、SPP(スーパーサイエンス・パートナー・プロジェクト事業)実施校及び専門高校等による東三河地域の県立高校・市立学校合同発表会です。具体的には、SSH校・SPP実施校による成果発表、東三河地域のさまざまな高校の部活動等の研究成果を、口頭発表、ポスター発表及びワークショップ形式で行います。合同で行うことにより、東三河地域全体のサイエンスやテクノロジーに対する意欲と関心を高めるとともに、地域の小中学校にも参加を呼びかけることで、当地域の県立学校・市立学校の情報発信の機会とすることも目的に実施しています。また、今年度も小柴記念賞を受賞した中学生による口頭発表を行いました。

《日時》平成28年8月26日(金)12:10~15:00

《場所》愛知県立時習館高等学校

《日程》

12:10~12:20 開会式

12:20~13:30 ポスター発表・ワークショップ

国府高校、豊橋東高校、時習館高校

13:30~14:30 口頭発表

愛知県立豊橋東高等学校 「虹色の蒸しパンに自然由来の色で挑戦!」

愛知県立時習館高等学校 「身近なものを用いた洗剤の研究」

「調理法によるビタミンCの変化に関する研究」

【小柴記念賞入賞中学生発表】

豊橋市立中部中学校

     「ぼくvs 墨汁の戦い 〈墨汁の汚れは本当に落とせないのか〉」

豊橋市立南部中学校 「アカハライモリの研究PART2 〈季節と呼吸〉」

豊橋市立青陵中学校

「水の蒸発〈ロスの黒ボールは貯水池の水の蒸発を防げるのか?〉」

14:30~15:00 講評・表彰

15:00 閉会

     

口頭発表

閉会式

 

ポスター発表

      

《参加者感想抜粋》

(中学生)

・ 発表が素晴らしいものばかりで感動しました。僕もいつかあんな研究がしてみたいです。

・どの発表も素晴らしかった。また来年も来たい。

・様々な分野を知ることができてとても良い機会でした。

・普段の生活の中ではなかなかわからないことが色々とわかったので楽しかった。

・とても面白かった。科学に興味が持てた。

・中学生で同学年の人たちでも発表していてすごいと思った。

・とても楽しかったのでよかった。理科の秘密が解明できたような気がします。

(高校生)

・口頭発表がとても興味をそそられた。特に中学生の発表は小学生から実験を続けデータを比較していてわかりやすかった。

・様々な研究や発表があり面白かった。やり方もかなり多様化していて見ていて飽きなかった。

・自分の知らない分野について、多くの知識を得れた。

・知らないことがたくさんあって面白かった。

・質問をされ、自分の研究をよりよくするよいきっかけとなった。

・学校同士で交流ができてよかった。これからも続けてください。

(引率教諭)

・身近なテーマや専門的なテーマまで子供たちの疑問を解決する熱意が伝わってくる会でした。テーマだけでなく、発表方法や言葉で伝える力は育てなければ育たない。経験を積まなければ力はつかなと思いました。子供にとってよい経験となりました。(一般)

・参加生徒が非常に多く活発な発表や議論ができていた。自校の生徒にとっても成長の場となりありがたかった。(高校教員)


平成28年度文部科学省SSH《科学技術人材育成枠》事業
『主体性を持って国際社会で活躍できる科学技術人財の育成
~英国及びドイツの高校生との協働的科学技術交流~』

愛知県立時習館高等学校企画

1 趣旨

英国、ドイツの高校生との合同研究発表会を通して自らの課題研究の深化をはかるとともに、合同実験競技会を通して協働する力、課題発見力、課題解決力の向上を図り、国際人としての資質を磨き、英語によるコミュニケーション能力を身につけさせる。

2 事業内容

時習館高校の姉妹校であるセント・ポールズ校、セント・ポールズ女子校、オットー・フォン・タウベ・ギムナジウム及び愛知県内の高校と連携して、以下の事業を行う。

1)日本・英国・ドイツ3ヶ国の高校生による科学技術に関する合同研究発表会、合同実験競技会を開催する。

日 時 平成29年3月9日(木)~16日(木)(6泊8日)

場 所 セントポールズ校(ロンドン)

参加者 日本 …愛知県内の高校の代表生徒24名

英国 …セント・ポールズ校、セント・ポールズ女子校及びパブリックスクール

(ラグビー校、イートン校、ウエストミンスター校など)の代表生徒

ドイツ …オットー・フォン・タウベ・ギムナジウムの代表生徒

2)上記1の内容及び日本の高校生の研究内容を、日英独3ヶ国の高校生が協力して、英国の理科教育研究誌等に投稿する。

3)英語による発表のスキルアップを目指した様々な国内研修を行う。

3 現地研修(訪英)の内容

1)セントポールズ校での科学技術に関する日英独3ヶ国合同研究発表会、合同実験競技会

2)ケンブリッジ大学、ロンドン大学での大学教授による講演会

3)キャヴェンディッシュ研究所での、日本人若手研究者による講演会

4)ロンドン自然史博物館、同科学博物館、大英博物館等の見学

4 実施計画

4月 セント・ポールズ校と計画内容についての協議

5月 参加生徒募集

6月 オリエンテーション、プレゼンテーションに関する指導、英語力測定テスト1

7月 語学研修、研究内容紹介、グループワーク1

8月 サイエンス・ダイアログ、英語面接テスト

9月 プレゼンテーション練習1、講演、英語力測定テスト2

10月 プレゼンテーション練習2、グループワーク2

12月 『科学三昧inあいち2016』事前指導(2回実施)

『科学三昧inあいち2016』において研究成果を発表

1月 訪英直前指導、グループワーク3

3月 訪英、成果報告書作成

5 国内研修の実施状況

  1)オリエンテーション

6月11日(土) 時習館高校

                   

本事業に応募のあった39名の生徒と引率教員を対象として、「時習館SSグローバルのねらいと意義」について説明を行った後、豊橋技術科学大学の留学生より効果的なプレゼンテーションについての講義があった。

①事業内容の説明

②昨年度の研修の紹介

③効果的なプレゼンテーションに関する講義

④自己紹介/各校担当教員事業説明

⑤英語力測定テスト1

  

【効果的なプレゼンテーションに関する講義の様子】


2)語学研修・英国文化紹介、研究内容プレゼン(日本語)グループワーク1      7月28日(木) 時習館

 

午前中は2名のALTを招き、英語でのコミュニケーションに関する研修を受けた。 午後は研究の進捗状況をスライドにまとめ、日本語によるプレゼンテーションを 行った。その後科学的な内容に対する課題についてのグループワークを行った。

①語学研修・英国文化紹介

②研究内容プレゼンテーション(日本語)

③科学的な内容に関するグループワーク1


【語学研修】

【グループワーク】

【研究内容プレゼンテーション】

                           

3)サイエンス・ダイアログ、英語面接テスト           8月19日(金) 時習館高校

前半は語学研修の一環として、科学技術振興機構の主催する「サイエンス・ダイアログ」を活用し、若手外国人研究者による最先端の科学に関する英語の講演会を実施した。後半は英語面接テストを行った。

①サイエンスダイアログ

物理分野

講師:Pablo A. STOLIAR博士(国立研究開発法人産業技術総合研究所)

テーマ:物理学(「Deep Learningに関係する人工知能」を構成する電子素子について)

FETチャネルの発火と抵抗変化メモリの可塑性を用いる酸化物ニューロンとシナプス

化学分野

講師:Supravat KARAK博士(名古屋大学大学院理学研究科)

テーマ:複合化学(物性化学)

層状ペロブスカイトとイオン液体を活用した交流太陽電池と高速光センサーの発展

生物分野

講師:Bruno B. QUELICONI博士(公益財団法人東京都医学総合研究所)

テーマ:生物科学 リン酸化ユビキチンを手がかりにマイトファジーの全貌にせまる

②英語面接テスト


【Supravat KARAK博士】

【Bruno B. QUELICONI博士】

        

4)プレゼンテーション練習1(日本語)、講演会        9月24日(土) 時習館高校

前半は研究の進捗状況をポスターを用いて発表した。後半は名古屋大学の篠原久典先生より理系の立場から英語の重要性に関する御講演をいただき、スピーチやプレゼンテーションを行う際に大切なことや注意すべき点、英語力を高めるための方法などを教えていただいた。

①プレゼンテーション練習1(日本語)

②講演

講師:名古屋大学理学研究科長 篠原久典教授

演題:「英語でのプレゼン・質疑応答の極意」

    

【篠原久典教授の御講演、ディスカッション】

【プレゼン練習の様子】

        

5)プレゼンテーション練習2(英語)・グループワーク2(英語)   10月30日(日) 時習館高校

午前は豊橋技術科学大学の3名の留学生を招き、英語によるプレゼンテーションの指導を受けた。午後は語学兼グループワークとして、豊橋技術科学大学の15名の留学生と、科学的な内容について英語を用いてグループ・ワークを行った。

【留学生とのグループ・ワーク】

                         

6)『科学三昧inあいち2016』事前指導Ⅰ・Ⅱ    12月11日(日)・17日(土) 時習館高校

ステージ発表、ポスター発表のそれぞれについて、外国人研究者より指導を受けた。

【外国人研究者による指導】

  

6 昨年度(H27年度)英国研修の様子

  ○ ケンブリッジ大学における研修

Vasant Kumar博士、John Coates博士の御講演  会場:トリニティ・ホール

【Vasant Kumar博士の講義の様子】

【John Coates博士】  

                 

  ○ ロンドン大学 (UCL) における研修

大沼信一教授(眼科学)の御講演


【大沼教授講演会の様子】

【UCL】

                         

  ○ ロンドン市内研修

博物館や天文台の見学、キャヴェンディッシュ研究所の訪問

     

【ロンドン自然史博物館】

【キャヴェンディッシュ研究所】

【大英博物館】

   ○ 日英独合同研究発表会

会場:セント・ポールズ校(時習館高校の姉妹校)

《ステージ発表》

明和高等学校 「Utilizing Zeolites」

旭丘高等学校 「Melanin formation and the prevention of the medaka」

時習館高等学校「Smell × Smell = ??」

セント・ポールズ校、セント・ポールズ女子校、ラグビー校、ラドリー校、 ローレンス・シェリフ校、オットー・フォン・タウベ・ギムナジウム

  

【海外校のステージ発表】 

【ポスター発表の様子】

              

【旭丘高校】

【明和高校】

【時習館高校】


                        

《ポスター発表》

日本21件、英国・ドイツ計27件

  ○ 参加生徒アンケート結果・感想(抜粋)

100%
「時習館SSグローバルに参加してよかった」
「国際性の育成に効果があった」 100%
「英国研修に向けた国内研修は効果があった」87.5%
「将来研究者・技術者として国際的に活躍したい」81.3%
「英国での合同発表会は研究活動の国際化につながった」77.4%

・ドイツ、イギリスの人たちの発表を聞いてやっぱり日本人とものを見る視点が違うと思ったし、 プレゼンも目を見て行っており自分もそうでありたいと思った。

・今回の研修から積極性の大切さを学んだ。短い時間の中で自分の性格を変えることは難しいと思うが、これからは積極的にコミュニケーションをとり、質問ができるようにしていきたいと思う。

・観光旅行としてではなく、研修としてイギリスに行くことができて本当に自分のためになりました。また将来国際的な場面で活躍したいと強く思うようにもなりました。また同時に日本についてももっと知らなければならないし、この研修をいかして国外に積極的に目を向けていきたいです。

・豊橋技術科学大学の留学生を招いての発表練習でのアドバイスはとても役に立ちました。実際に英語を使って研究をしている人のアドバイスは説得力もありとても勉強になった。

・今までの自分の知らなかった世界が見えてきた。また困難を乗り越える力も身についたと思う。

・この研究発表会から、私は多くのものを得た。英語での研究発表を通して、グローバル世界における英語の重要性を改めて実感した。スライド作成、英語原稿の用意など、発表準備は大変なところもあったが、何事にも挑戦してみること、そして最後まで妥協することなくきっちりとやり通すことの大切さを知った。英語で会話することの楽しさ・難しさがわかった。今回の経験を生かして、もっともっと自分の英語力、コミュニケーション力、プレゼン力に磨きをかけ、世界に通用する人間を目指したいと思う。

○ 参加教員感想(抜粋)

・事前の国内研修も非常によく考えられており、効率よく生徒の語学力、プレゼンテーション能力等を高められるようになっている。生徒も指導によくついてきて英国での研究発表を成功させることができた。

・生徒は、何度も何度も練習を繰り返して臨んだだけあって立派に発表することができた。また、質問に対しても物怖じせず返答していて、半年間の努力の成果を出せたと思う。この研究発表会は、生徒の、英語によるプレゼン能力、コミュニケーション能力を高める非常にいい機会なので是非今後も続けていくべきである。


SS探究《理科課題研究》

3年生理系生徒がグループごとに研究テーマ、実験方法を定めて研究を行い、結果をポスターにまとめ発表会を実施しました。すべて自分たちで決められるということで、難しさも感じながら楽しく研究を行っていました。アンケート結果、感想から「問題発見力」「問題解決力」「プレゼンテーション力」の向上がうかがえます。

《実施時間》

毎週月曜日6限を基本に2時間連続授業を設定するなどの工夫をし、以下の日程で実施しました。

4月 ガイダンス、研究テーマ設定

5月 研究テーマ検討

5月~9月 実験

9月 中間評価

9月~10月 成果発表会準備

11月 成果発表会、論文作成


≪理科課題研究ポスター(抜粋)≫

SS探究(理科課題研究)成果発表会アンケート集計結果

 

H28.11.21

選択肢 4 おおいに評価できる

3 概ね評価できる

2 あまり評価できない

1 全く評価できない

(%表示)

Ⅰ 自班のポスターについて

 1234
A すべての項目が記載されており、見やすくバランスが良い。 0.515.164.619.8
 
B 表・グラフが効果的に使われている。単位等の書き忘れがない。 1.625.948.723.8
 
C 実験誤差などを考慮し、複数回の実験結果を記述している。 7.836.839.915.5
 
D 実験結果に基づいて科学的分析を行い、多角的な考察を記述している。 6.230.649.713.5
 

Ⅱ 本日の発表 、質問について(個人)

A 的確でわかりやすいプレゼンテーションができた。

4.129.558.57.8
 
B 質問にも的確に答えることができた。 7.838.544.88.9

Ⅲ 配当時間について

A 実験の時間は十分であった。 6.234.739.419.7
 
B 成果発表会準備(ポスター作成)の時間は十分であった。 1.628.545.624.4

Ⅳ 理科課題研究をやってみて、非常に意味のあることだと思う。

A 実験の時間は十分であった。 2.614.047.236.3

Ⅴ 理科課題研究はどのような点でよかったと思いますか。

A 自分たちで自由にテーマを決めることができたこと 0.00.056.443.6
 
B グループで協力して活動できたこと 0.00.012.887.2
C その他(具体的に)

・ 実験も一から自分たちでやったこと。

・ 全部自分たちでやれたこと。

・ 普段あまり話さなかった子と仲良くなれたこと。

・ 問題解決のための過程まで、自分たちで考える機会が得られたこと。

・ たくさん実験に失敗して反省したこと。

・ 特別な実験装置を使えたこと。

・ 薬品を買ってもらえたこと。

Ⅵ 物・化・生についてある程度学習したうえで実施した方がよいとの判断から3年生で実施しましたが、どう思いますか。

 

0.014.653.722.0

Ⅶ 今回は手描きポスターにしましたが、パソコンで作るのと比べてどうですか。

 

5.117.153.726.8

Ⅷ 理科課題研究によって培われた力は

A 問題発見力 0.04.980.514.6
 
B 知りたいことを自分で調べる力(探究力) 0.09.873.217.1
 
C 問題解決力 2.615.466.715.4
 
D 表現力(ポスター等の) 0.010.361.528.2
 
E プレゼンテーション能力(発表力) 0.05.179.515.4
 
F 質問力 0.020.571.87.7
 
G 協働的学習力(共同で課題に取り組む力) 0.07.756.435.9
 
H 大学進学後の学習・研究に対する意欲 0.025.651.323.1
I  その他(具体的に)

・ 話す力は大事だと思いました。

・ 大学ではもっと高度なことができるようになりたいと思いました。


Ⅸ 理科課題研究全般について感想、意見があれば書いてください

・ 発表をもっと大がかりにしてほしい。

・ 実験前の下調べができなかった。

・ 見る時間を増やしてほしい。他の班のも見たかった。

・ 実験にもう少し時間が取れるとうれしい。

・ 物理分野は魅力的なテーマを探しやすかったけど、化学分野は難しかった。

・ 実験時間が短すぎる。2年と3年に続けて同じ実験をしたい。

・ 楽しかったです。

・ 4人で力を合わせて実験をすることはとても楽しかった。

・ もっと早い時期にテーマを考え始めるとよかった。

・ これから続けたほうがいいし、もう一度やりたい。個人でもやりたい。

・ 圧倒的に時間が足りない。

・ ポスターを書いてから発表するまでもう少し時間がほしかった。

・ 人に説明する難しさを知った。

・ 頑張りました。貴重な経験ができてよかったです。

・ 実演において長机を一脚置いてほしかった。

・ とても良い経験になりました。

・ プレゼンの時間が少なかった。もっと伝えたかった。

・ 研究テーマの自由度が高くてよかった。

・ もっと時間を多くとって質問で答えれなかったことも実験したかった。

・ テーマに不安はあったが、なんとか形にできてよかった。

・ 他の班は、なかなか思いつかないような題材に、授業で習った多くのことを活用し考察していてすごいと思った。

・ 例年の個人実験の学習を楽しみにしていたので残念だった。それで、将来の興味あるものの知識が増えると聞いたのでやりたかった。でも、集団での研究にも長所もあるからいいかなぁとも思う。

・ 非常に興味深く、面白味のあるためになる経験ができました。これからこのような機会はめったにないと思いますが、どこかでためになることでしょう。

・ なかなか実験がうまくできなかったので、もっとよく考えて実験を行うべきだと思った。内容的に、少し難しめがよいかも。

・ 全体的に得られることが大きかったが、実験できる期間が短く、一度失敗したらやり直すことができず終わったことが残念。

・ 実際の発表で、わかりやすい説明をしてくれるところ、説明しようとしているところ、不適切な班とに分かれていると感じました。班分けの時点でしっかり考えていく必要があると感じました。全体としては、とても有意義で、かつ充実した時間を過ごすことができ、大学以降の研究の幅を広げる可能性の見つけ方の参考にもなったと思います。



地域SS豊橋技術科学大学講座

今年度も、「地域SS豊橋技術科学大学講座」を実施しました。これは、豊橋技術科学大学のご協力をいただき「大学レベルの研究に関する講義・実験・実習を体験することによって、技術・科学系大学への進学意欲の喚起・大学の授業へのスムーズな接続」を目的とするもので、地域との連携の観点から、愛知県内、静岡県浜松地区の高等学校にも参加を呼びかけ実施しました。

参加した生徒は全員が貴重な体験であったと答えるとともに、講師の先生方からも高い評価をいただいています。

日程



講座内容・担当講師


「共振を知ろう(地震で建物が大きく揺れるのはなぜ?)」

機械工学系 河村庄造教授 伊勢智彦講師 松原真己助教

「ワイヤレスパワーでLEDを光らせよう!」

電気・電子情報工学系 坂井尚貴助教 宮路祐一助教 藤枝直輝助教

「カードゲーム・ハッカソン」

情報・知能工学系 河合和久准教授

「活性炭の細孔特性化 -吸着法による表面積の測定」

環境・生命工学系 松本明彦教授 伊藤博光助教

「地震による構造物の被害規模: 地盤-構造物振動特性にみる被害分析」

建築・都市システム学系 三浦均也教授 松田達也講師


参加者 33名

《講座の様子》

 

《参加生徒感想》

・大学の先生方や大学生と接することができて、大学の雰囲気を感じることができました。難しいことをとてもわかりやすく説明していただき、大学の講義や実験に対して具体的なイメージがわきました。

・今回の講座では共振について学び、建造物にされている様々な工夫を知ることができた。

・4日間この講座に参加して、これから自分が勉強したい方向性を知ることができた。

・高校では経験できないこのように高度な研究をすることができ、良い経験になった。また、研究したことをパワーポイントを用いて発表するのは初めてだったので、とても難しかったがこれも良い経験になったと思う。

・学習面において他校生徒とふれあうのはこのような機会しかないのでとても刺激になった。

・研究が成功した時の喜びや効率を良くするために配線を工夫する楽しさを知ることができ、研究することに、より一層興味がわいてきました。

・今回の講座を通して、研究をしていく難しさやグループの人の意見をまとめる大切さを学ぶことができました。また、グループで実験することで自分では思いつかないような意見が出たりして新しい発見をした。

・他班の研究発表を見る中で、様々な発表方法があり、良いものも多かったのでこれからの発表の参考にしたい。

・講座では、与えられた課題に対して自分でアイデアを出していき、高校とは全然違う感じだったのでとても新鮮だった。今後もこういう機会があったらぜひ参加したい、他校の人と意見交換したことも貴重な体験となった。この4日間で体験したことは必ず自分の進路選択の参考になると思う。

《ご担当講師感想》

・生徒は皆、意欲的に研究・実験課題に取り組んでおり、その姿勢は非常に素晴らしいと感じました。個人的な意見として、日程が少し短いと感じました。今回私が担当した研究・実験内容は化学を主題とするもので、分野的に大学での先端研究などを体験してもらうには、どうしても時間を要してしまいます。実験を体感し、それについての理解を深め、生徒の間で意見交換をし発表するという課題を充分に盛り込むには、今回の日程は短いと感じました。実験に時間を要するので、生徒に十分なプレゼンテーションの準備をさせるには、5日間日程をいただけれぱと思いました。

・豊橋出身の学生が多いことから,地形特性などに関する説明がしやすかった。

・1,2年生が多く,今後の進路の方向性を考えるうえでも非常によい機会になったと思う。

・今回のテーマでは,受講生がデータをまとめ察するための時間を十分に取り、実験の意味とそこからわかることをしっかりと理解させることを重視したスケジュールを作成した。高校生にはなじみの薄い内容ではあったが、グループ内でのディスカッションを通じて、終止のびのびとアイディアが出せる空気の中で実習を行うことができ、受講生からの反応も良好であった。

・4日間にわたってどの学生も意欲的に取り組んでいたように思います。内容は少し難しかったかもしれませんが、テーマについてはほぼ理解してもらえたものと考えています。当方としては、高校生により深く理解してもらうために、実験方法の改良も必要であるとわかりました。機会があれぱ、また協力させていただきたいと思います。

・高校生のモチベーションが非常に高く、参加した学生全員が活発に議論しており、素晴らしかった。今後はさらに、議論したことを、上手くまとめる力、外に発信する力、などのアウトプットカを身につけてほしい。


SS発展学習≪東京工業大学講座≫

東京工業大学において、ハイレベルの講義・実習を集中的に体験することにより、最先端科学の内容理解、探究力・科学的思考力の育成、論理的思考力の向上、科学系難関大学への進学意欲の高揚およびスムーズな高大接続を目的として実施します。

《日時・実施場所》

平成28年8月8日~11日 東京工業大学 大岡山キャンパス

《参加生徒》

13名

《日程》

1日目

10:00~12:00 オリエンテーション(火原彰秀准教授)

大学の化学、東工大の概要について火原彰秀准教授よりレクチャーを受けたのち、図書館、博物館、スーパーコンピュータ「つばめ」等の見学を行いました。

オリエンテーション

東工大博物館

スパコン「つばめ」

 

13:00~16:30 ガイダンス・講義

以下の3研究室に分かれ、ガイダンス・実験実習に関する講義を受けました。

・大島研究室(光とレーザーによる分子との対話)

・火原研究室(微小空間で結晶化)

・ユーハス研究室(触媒表面の分子)

2日目~3日目

9:00~16:30 実験・実習

引き続き3研究室に分かれ実験・実習

・大島研究室(光とレーザーによる分子との対話)電磁波としての光の基礎、“スペクトル”とは何か、スペクトルと色の関係、そしてレーザー光の特徴を学び、植物などの身近な分子のスペクトルを測定しました。また、量子化学計算という手法を体験し、実際に測定したスペクトルを解析しました。本実習を通じて、身の回りにあふれる光と分子の重要さを実感するとともに、大学での光化学、物理化学の研究の一端に触れることができました。

・火原研究室(微小空間で結晶化)マイクロ化学デバイスの作製と分析には、大学で学習する分子分光学や分析化学の知識、マイクロ・ナノ加工の基礎知識が必要なので、概略を学習したのち、実際にマイクロ化学デバイスを作製し、油水水滴を用いたKNO3などの物質の結晶化を観察しました。その後、各自、マイクロ化学デバイスを作製し、デバイスの操作を確認した。マイクロ化学デバイス作製と分析を通じて、ものづくりの楽しさ、基礎化学的な現象が応用デバイスに活用されていく例などを体験することができました。

・ユーハス研究室(触媒表面の分子)触媒化学を理解するために、固体とその表面がどのように異なるか、触媒が反応をどのように助けるのかを学習したのち、水素や酸素と言った単純な分子が気相中でどのように振る舞うか、またそれらがそのように各種表面と相互作用するかをシミュレーションしました。プログラミング等難しいこともありましたが、コンピュータやスーパーコンピュータがどのように研究に役立っているかを知ることができました。


大島研究室

ユーハス研究室

火原研究室

 

4日目

オープンキャンパスと重なったため、3研究室以外の研究室を見学したり、模擬授業を体験することができました。

《参加生徒感想》

・今回、この講座に参加して印象に残ったことは大きく分けて2つあります。1つめは大学の研究はとてもレベルが高いということです。私が参加した研究班では主にパソコンを用いましたがそこで行った計算はとても難しくハイレベルで貴重な体験ができたなと思いました。2つめはグループで研究を行う時にはコミュニケーションがとても大切になるということです。役割を分担して行う時には自分が分かったことを共有することが必要だとわかりました。今、部活で行っている研究もグループで行っているのでちゃんと情報を共有できるようにしたいです。この講座を体験して実際に大学で行っているような研究を知ることができたので良かったです。将来、研究者という職に就いたとき、この4日間で学んだことを生かせるようにしたいです。

・今回の講座では、実験メインではなく主にパソコンを使用してシュミレーションをメインに行っている研究室で体験ができたことで、目的であった進路選択の参考とするのに非常に良い経験となりました。以前から、そういったシュミレーションを行うタイプの研究室もある、ということは知っていましたが実際にどんな事をしているかは全く想像ができなかったので、今回それを自分の目でいることができ、そういったタイプの研究もいいな、と、将来進む道に新たな可能性を見出すことができ、本当にためになったと思います。また、大学で行われている研究の内容は高校とは比べ物にならないくらい難しかったですが、同時に、わかるときっとすごく面白いのだろうということも感じられ、一層学習・大学進学の意欲を高めるという点でも、大変良い機会だったと思います。

・今回の講座を体験して、東京工業大学さんの最先端の化学技術を体験できたことはもちろん、実際に大学生の方々と一緒に研究・実験をさせていただいたことが、本当にいい経験となったと思います。大学生の方々から、大学生活について教えていただいたり、大学生の方々に、私の班の研究について聞いていただいて、アドバイスをいただきました。また、今回の講座の実験を通して、高校での化学より非常に緻密で、高校での化学は本当に基礎の基礎であると実感しました。また、今回の講座で体験した研究が、私の将来携わりたいことに関係していたため、とても興味深く、多くのことを学びました。この講座をきっかけに、改めて自分を見つめなおし、この講座で学んだことをこれからの理系生活に役立てていきたいと思います。

・研究室に対して自分が持っていた堅苦しいイメージと異なり、研究室で先生方や生徒さんが楽しそうに研究を進めており、進学先としても、より一層魅力を感じた。また、講座以外にも大学内を詳しく見て回ることができ、大学の見学としてもとても有意義な4日間になった。

《ご担当講師感想》

・参加した高校生の皆さんにも身近な例を挙げながら説明したので、原子・分子のミクロな振る舞いという通常の世界とはかけ離れた現象についても、比較的、違和感なく取り組んで貰えたように思います。小松菜の抽出液の光吸収・原子の発光・光の干渉等の実験において、素直に感動してくれていたのは、こちらとしても嬉しかったです。この感動が、今後さらに勉強を進めていく上でのモチベーションとなってくれることを祈っています。また、実験結果や私たちの説明について、物おじせずドンドン質問してくれたことも、大変にうれしく思いました。学生さん達の率直な質問が、重要なポイントを突いていることも多く、感心しました。自分で「なぜだろう?」と考える力は、東工大の学生たちに全く負けていませんでした。(かえって、大学生の方が積極性が低いケースが多いです。)できれば、是非、本学への受験にチャレンジして貰えればと期待しています。

・今後理系大学に進学するであろう高校生との交流は大学教員にとっても、試験では測れない学力や興味状況を確認できるため、有益と感じました。